バナバナ

パンドラの匣のバナバナのレビュー・感想・評価

パンドラの匣(2009年製作の映画)
3.5
終戦直後の価値観が変わった時代が舞台になっているのですが、
この作品からはあまり“終戦直後”という雰囲気が伝わって来ず、
ただ思春期の青年が、自分よりも大人の男にしてやられた話…としか、受け取れませんでした。

自意識が強く、自分は「新しい男」として、周りの事をよく観察しているひばり君ですが、実は彼は自分が思っているよりもまだ子供だった。
掌の上で踊らされていた…くらいにしか思えませんでした。

しかし、素直になれず、なんだかんだと「竹さん」と「まあ坊」をやたら比べるところとか、
美人なのかどうか微妙な川上未映子の「竹さん」、
大学生というだけで看護婦たちからチヤホヤされる、ふかわりょうなど、キャスティングも面白かったです。
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