純

奥さまは魔女の純のレビュー・感想・評価

奥さまは魔女(2005年製作の映画)
3.1
可愛らしく見やすいラブコメディ。ちょっと軽い映画が観たいなあって時に向いている作品。

国や時代を問わず愛されてきた『奥様は魔女』を新しい形で映画化した今作の核はやはり魔女のイザベル。無知だが一生懸命で、健気だが頑固で、人間界と魔法界の間で葛藤する彼女のキャラクターがとても可愛らしかった。

ただ、ジャックのダメ人間ぶりが伺える対比的描写があまりにオーバーというか、安っぽかったのが残念。ラブコメだしこんなものかといえばまあそうかもしれないが、ちょっと辟易してしまう人もいるかもしれない。2人のロマンスも魔法も、良くいえばファンタジックすぎず受け入れやすいが、わたしは物足りないという印象の方が強かった。やはり魔法という強力要素をもっといかすべき作品だったのではないだろうか。

ストーリー展開は見え見えではあるが、ハッピーエンドだから観終わった後はすっきりする。このようなラブコメを観ると毎回物足りない〜と書くくせに時々無性に観たくなってしまうのは、この安定したハッピーエンドに対する安心感からなのかもしれない。とてもリラックスして鑑賞できるし、女優さんは綺麗でチャーミングで素敵で、うん、良かった、そういう程度の感想を抱く映画鑑賞もアリなのかな、なんて思う。
純