天津甘栗

ブロウの天津甘栗のレビュー・感想・評価

ブロウ(2001年製作の映画)
3.6
これは!意外な掘り出し作品。
現在のアメリカ麻薬文化へ繋がる歴史を知れ、演者が素晴らしく、物語の運びもしっかりしているので集中して見ることができました。

1970年代から80年代にかけて、アメリカ全土をコカイン漬けにしたドラッグディーラー、ジョージユングの成り上がりと転落。ジェットコースター人生を描いた作品。
すべてを手にした男であり、すべてを失った男。また本当に大切なものを失うまで気付かなかった男。

脇を固めるレイリオッタが珍しく常識的な人物像で新鮮。どこまでも息子に寄り添う、芯の通った優しいパパでした。ジャケットにいるペネロペの登場は、後半以後。問答無用に秒でSMプレイをおっ始めるのが笑える。

最愛の娘との命をかけた約束を裏切ったのは、言わずもがな間違いなく自業自得なのだけど、何とも悲しい人生だなぁ。
天津甘栗

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