オレンチ

スター・ウォーズ/ジェダイの帰還 特別篇のオレンチのレビュー・感想・評価

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前回に引き続き、銀河の歴史を学んでいきましょう。
今日は-第六章-を進めて行きます。

授業に移る前にビデオ教材の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』は予習済みですか?まだの方がいたら必ず先に予習をしてください。
*本章では第五章によって明らかになる事実を扱いますので、まだ第五章のビデオ教材をご覧になってない方はそちらから先に見ることをお勧めします。

それでは早速ビデオ教材にそって授業を進めていきましょう。

4ABY、この時帝国は森林衛星エンドアの軌道上で新たなデス・スターを急ピッチで建設していました。
これを通称第二デス・スターといい、銀河帝国転覆のきっかけとなる"エンドアの戦い"へと繋がっていきます。
第二デス・スターは初代デス・スターを踏襲した形で設計されており、大きさは前回を大幅に上回る全長900km以上(初代デス・スターは160kmほど)、初代デス・スター最大の問題点であった排気ダクトの問題を、無数の細かい排気ダクトに置き換えることで唯一の弱点を克服し、もしこれが完成してしまったら破壊は不可能と言えるでしょう。
建設途中ではあるものの既に主力兵器であるスーパーレーザーは完成しており、皇帝は反乱軍を一掃するためスーパーレーザーが完成していたことだけを隠し、第二デス・スターの情報を漏らし、これが後に"エンドアの戦い"へと発展していきます。
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■Point:
・第二デス・スターは初代デス・スターの全てを上回る。
・第二デス・スターはまだ建設途中。
・第二デス・スターが完成すると弱点は存在しない。
・エンドアの戦いは銀河内乱最後の戦いである。
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エンドアの戦いに入る前にビデオ教材にも登場した緑のナメクジのようなエイリアン、ジャバ・ザ・ハットについて学んでいきましょう。
ジャバ・ザ・ハットは本名をジャバ・デシリジク・ティウレといい、ハットとは彼の種族を表す名称です。
ハット族はヨーダの種族と並ぶほど、銀河でも非常に寿命の長い種族として知られており、平均寿命は1,000歳ほどもあります。
ハット族は誕生から100年の歳月をかけ人間ほどの知能を得るとされています。
ジャバはこの時600歳ほどで、銀河の犯罪界で非常に強い権力を持っており、またその財力で銀河中からミュージシャンやダンサーをタトゥイーンに置く自身の宮殿に招き入れ日夜宴を行っていました。
カーボナイト冷凍としてハン・ソロの幽閉に成功したジャバはハンの相棒、チューバッカにも懸賞金をかけていました。
ビデオ教材では、これを利用してルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナ、ランド・カルリジアン、チューバッカらの仲間たちがハン・ソロの救出作戦を決行します。
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■Point:
・ジャバ・ザ・ハットは帝国も一目おくほどの権力者。
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修行を積みジェダイとなったルークはC-3PO、R2-D2を使いとしてハン・ソロを返して欲しいとメッセージを送るが、ジャバはこれを拒否。
ルーク自らジャバの宮殿に出向き説得するが、これも拒否し、巨大な怪物ランコアの餌にしようと罠に落とします。
しかしこれが、ジャバ・ザ・ハットの人生の中で最大の失敗となってしまうとは、この時本人は知る由もなかったでしょう。

ランコアについて少し説明しましょう。
ランコアとは人間が住める環境の中に生息する生物の中では最大級の肉食生物であり、極めて獰猛な生物です。
また分厚い皮膚は小型ブラスターではびくともしません。
ジャバの宮殿に飼育されている個体は、トゥイレック(種族の名称)であるビフ・フォーチュナと、人間のビドロ・クワーヴからジャバの誕生日に贈られたもので、褒美としてビフ・フォーチュナは執事の座を手にし、ビドロ・クワーヴにはさらなる褒美が用意されました。

これだけの危険生物であってもジェダイとなったルークの敵ではなく、冷静に対処し終にはランコアを葬ります。
この時投げられた頭蓋骨こそ、ビドロ・クワーヴ本人のものであり、ビドロに与えられた褒美とはランコア最初の餌食となることでした。
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■Point:
・ルークは一人前のジェダイとなっている。
・ジャバの宮殿にいる怪物"ランコア"は今まで登場したどの怪物よりも危険な怪物。
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ランコアを失ったジャバは怒り狂い、反乱軍の英雄達をカークーンの大穴に潜むサルラックの餌食として処刑することを企てます。

ではサルラックについても少し説明しましょう。
というものの、サルラックについては個体数が少なく、あまりにも危険ななため未だに解明されてないことが多いです。
わかっていることは、その触手に捕まってしまったら逃れることはできず、長い時間をかけて少しずつ消化していくため、壮絶な死が待っているということです。

しかしこの処刑も失敗に終わります。
ルークはR2に仕込んであったライトセイバーを手に取るとジャバの傭兵を次々と葬り去り、銀河最強の賞金稼ぎと謳われたボバ・フェットもジェットパックの暴走により呆気なくサルラックの餌食となってしまいます。
しかしながらボバ・フェットは奇跡的にサルラックから脱出したとも言われていますが、真相はわかっていません。
また混乱の中、レイアの手によってジャバは絞殺されその長い生涯を閉じるとともに築き上げた犯罪帝国も崩れ落ちるのでした。
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■Point:
・サルラックに飲み込まれると脱出はほぼ不可能で1,000年かけて消化される。
・ボバ・フェットはジェットパックの暴走により命を落とした。
・ボバ・フェット生存説もある。
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無事ジャバの元から脱出した英雄達は反乱軍の合流地点へと向かい、ルークのみはR2を連れ修行を完遂するため惑星ダゴバにいるヨーダの元へと向かいます。
時を同じくして、とうとう皇帝パルパティーンがデス・スターⅡへその姿を現します。
皇帝の両脇にその身を構える真紅の兵士をロイヤルガードといい、皇帝を守る任務を与えられた最上級のエリート兵で、絶えず皇帝と行動を共にします。
皇帝のこの行動が、すこしづつ、しかし確実に歴史の分岐点へと向かわせるのでした。
一方、惑星ダゴバに到着したルークはヨーダによって疑っていた真実を明かされます。
そしてヨーダは、最後の弟子に見守られながらフォースと一体となることで、900年の長い生涯を終えることとなります。
全てを知ったルーク・スカイウォーカーは己の運命に終止符を打つため再び銀河内乱の中心へと向かうのでした。
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■Point:
・皇帝シーヴ・パルパティーンが初登場。(5章でホログラムでは登場している。)
・赤いアーマーを身につけた兵をロイヤル・ガードといい、皇帝を守る超エリート兵。
・ダース・ヴェイダーはルークの父で元の名はアナキン・スカイウォーカー。
・レイア・オーガナはルークの双子の妹。
・ヨーダの最後の弟子はルーク・スカイウォーカー。
・ヨーダもオビ=ワンと同様フォースと一体化することでフォースの霊体となった。
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ビデオ教材では、第二デス・スターを叩くため反乱同盟軍の作戦会議が行われてました。
ここで登場する白いローブを羽織っている女性の名をモン・モスマといい、彼女こそベイル・オーガナと並ぶ反乱同盟軍の第一人者であります。
またここでもう一人重要なのが魚のような顔をしたエイリアン、モン・カラマリのアクバー提督。
モン・カラマリとは惑星モン・カラマリを故郷とし、惑星と同じ名を持つ種族であり、宇宙船の造船技術が非常に長けています。
このモン・カラマリを味方につけたことで、反乱同盟軍の運命を大きく変えました。
このアクバー提督は、非常に優れた戦略家で幅広い信頼を受けていました。
もう一人重要な人物が、クリックス・メイディーン。
彼は元々帝国軍の指揮官を務めていましたが、帝国に疑問を抱き反乱軍へ亡命しました。
このアクバー提督とクリックス・メイディーンが立案した作戦こそ”エンドアの戦い”であり、ルーク達反乱軍の英雄達は森の月エンドアへ向かうこととなります。
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■Point:
・白いローブの女性、モン・モスマは反乱軍の超幹部。
・魚のような種族をモン・カラマリといい、非常に優秀な種族。
・モン・カラマリが反乱軍に入ったことで戦況が大きく変わった。
・クリックス・メイディーンは帝国の亡命者。
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アクバー提督、クリックス・メイディーンが立案した作戦とは、警備の薄い衛星エンドアにある建設中の第二デス・スターを守るシールド施設を奇襲により破壊し、シールドが無効化したと同時に反乱軍の全戦力をスーパーレーザー(クレーターから発射される惑星を破壊するレーザー)が完成前の第二デス・スターへぶつけるというものでした。
しかし上にも書いたようにこれは皇帝の罠で、スーパーレーザーはすでに完成しておりエンドアの警備も厚いものでした。
そもそもなぜ帝国軍は森の月"エンドア"の軌道上で第二デス・スターを建設していたかを説明しましょう。
アウターリムの中でも端に位置するこの衛星は主要なハイパースペース航路から大きく外れた位置に存在しており、未だに未知の領域が存在する衛星であり、周囲の複雑な重力の影響から近づくことさえ困難な場所でした。
わかりやすく言えばバミューダトライアングルのような場所でしょうか。
このため秘密裏に兵器を開発するには好都合の場所だったわけです。
ビデオ教材にも登場する、エンドアの主要な原住民、イウォークについても少し説明します。
毛に覆われた二足歩行の知的生物で身長は1メートルほど。
木製の道具や初歩的な武器を扱い、高度なテクノロジーは存在しません。
彼らは森の木々を神と崇めており、それらを破壊する帝国軍が脅威であったことが反乱軍に加勢した大きな理由としてあげられます。
結果としてイウォークを敵に回したことが帝国の陥落に大きな影響を与えたと言っていいでしょう。
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■Point:
・エンドアの戦いとは、衛星エンドアとその軌道上で繰り広げられる第二デス・スターの破壊を目的とした戦いである。
・エンドアの戦いには帝国の罠が張られていた。
・森の月エンドアは辺境中の辺境。
・低テクノロジーのイウォークがエンドアの戦いに大きな貢献をもたらした。
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さて、エンドアの戦いに入る前に各軍のビークルをおさらいしていきましょう。
<帝国軍>
■TIE ファイター
銀河内乱において最も大量に投入されエンドアの戦いまでに10万機ものTIEファイターが実践に投入された。
■TIE ボマー
大型の宇宙船への攻撃や、敵基地へのピンポイント爆撃を目的とした爆撃機である。
二重の船体構造から反乱軍からは"二つ目"と呼ばれた。
■TIE インターセプター
くさび形の太陽光収集パネルを採用したTIEファイターの後継機で、帝国軍最速を誇る。
■TIE アドバンスト
ヤヴィンの戦いでヴェイダーが搭乗したプロトモデル。
ハイパードライブが搭載されていた。

<反乱軍>
■A-ウィング・インターセプター
反乱軍最速の戦闘機。
TIEインターセプターと互角の速度を誇る。
■B-ウィング・スターファイター
十字架にも見える反乱軍の強襲型戦闘機。
■X-ウィング・スターファイター
反乱軍の主力戦闘機。
戦闘時に翼を広げることでレーザーの有効範囲を広げる。
TIEファイターでは太刀打ちができず、帝国はTIEインターセプターの開発を余儀なくされた。
■Y-ウィング・スターファイター
B-ウィングと連携して強襲する爆撃機。
■ホーム・ワン
アクバー提督が指揮をとる司令船。
■ネヴュロンBフリゲート
医療船として知られる。



それでは、"エンドアの戦い"とスカイウォーカーの運命の深淵へと入っていきましょう。
ビデオ教材では3つの視点から描かれます。

エンドアでは、ハン・ソロ率いるチームが警備の薄いシールド発生施設の裏口に到着。
しかしこれは罠だったため、帝国の大軍に拘束されてしまいます。
一方、ハン・ソロにシールド解除の望みを託しアクバー提督率いる反乱軍の艦隊がエンドアの軌道上に到着。
しかしシールドはまだ解除されていない上、スーパーレーザーはすでに完成しており艦隊は大打撃を受けます。
これによりアクバー提督は撤退を命じますが、第二デス・スターを破壊するチャンスは今しかないと悟ったランド・カルリジアンの勇気ある行動により艦隊は体制を立て直し、ハン・ソロ達を信じ大決戦に突入します。
こうして戦いの火蓋は切って落とされたわけです。
また全てを知ったルークは父親を改心させるため、帝国へ降伏しダース・ヴェイダーと共に皇帝パルパティーンのいる第二デス・スターの内部へと向かいます。
ここで皇帝の口から全て罠であったことを告げられたことによりルークは怒りをあらわにし、ダークサイドとの戦いが始まるわけです。
イウォークの活躍によりハン達はシールドの解除に成功し戦況は一変します。
第二デス・スター内部ではルークがヴェイダーとの決闘に勝利し、ルークがダークサイドに身を任せたと思い込んだ皇帝は自分の弟子となるよう求めます。
しかし、感情の制御を学んだルークはダークサイドに堕ちてはおらずこれを拒否。
怒った皇帝はルークにダークサイドの電撃を放ちます。
苦しみ助けを求める息子の姿がダース・ヴェイダーの心を動かします。
ダークサイドからライトサイドに帰還し、善きジェダイだったアナキン・スカイウォーカーの心を取り戻したのです。
善き心を取り戻したアナキンは皇帝を担ぎ上げ反応炉へと続くシャフトへ投げ込み、シスが支配する銀河に終止符を打つことで予言通りフォースのバランスを保ったわけです。
この"予言"については第一章で詳しく見ていきましょう。

時を同じくして、シールドが無力化した第二デス・スターにランド・カルリジアン、ウェッジ・アンティリーズらは突入。
メイン・リアクターに一撃を放つと全速力で外を目指し紙一重で脱出に成功します。

こうして第二デス・スターの破壊と共にシーヴ・パルパティーンが築き上げてきた帝国は崩壊。銀河内乱は終わりを告げ、再び銀河は平和に向かっていきます。

銀河内乱はオビ=ワン・ケノービ、ベイル・オーガナ、ヨーダ、アナキン・スカイウォーカーら多くの偉人を失い、ルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロ、チューバッカ、レイア・オーガナ、ランド・カルリジアンら多くの英雄を生みました。

第四章から第六章までいかがだったでしょうか?
遠い昔、遥か彼方の銀河系で起こった伝説を肌で感じることができたのではないかと思います。

そして来たる2015.12.18…伝説は新たなる一歩を歩みだそうとしています。
世代を越えてフォースは受け継がれ、我々新たな伝説を目の当たりにするでしょう。