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幸せの教室のTSのレビュー・感想・評価

幸せの教室(2011年製作の映画)
2.4
興味関心を持ち鑑賞したので、非常に残念でならないです。僕の好物であるシチュエーション、舞台であるのにこの出来はお粗末すぎます。
トムハンクスの映画は個人的には大体あたりなのですが今作は彼出演作品の中でもワーストには入りそうです(°_°)

学歴がないということでリストラされた主人公は、大学に入る決心をする。その中でプレゼンテーション法を教える先生の講義を聞く中である変化が訪れるのだが

はっきり言いましょう。学生と先生の恋愛に持っていったのが大減点。正直これに尽きます。違う、そんなのを求めて今作を見てるわけではないんです。
リストラされた主人公が新たな人生を歩む上では、先述の要素は必要かもしれませんが、大学で様々なことを学び、リストラしてきた企業にギャフンと言わして欲しかったのが本音です。

学歴社会とよく言われている中で、今作は冒頭からそれを露呈させます。仕事のキャリアよりも大学を出たか出てないかを重視する。出てない人からするとゾッとする判断基準です。

話は逸れますが、僕は大学という環境が本当に大好きです。あの主体的に学ぶ自由さ、時間割を組んで合間時間はカフェで友人と話しては、次の授業の予習をしたり、ある意味勉学が好きな人からすると大学の自由さというのは本当に快適なんですね(*^_^*) そこが大学の長所でもあり短所でもあります。
例えば勉学も嫌いで何をしたらいいかわからないという人からすると大学は鬼門です。能動的に動かないと結果は出せません。それは成績は勿論ですが友人作りもそうです。
高校まではクラスというものがあるのでいわば受動的にしていても友人ができるのですが、大学にはゼミを除けばそんなものないので、能動的、主体的に動かないと成果を出せないのです。
つまり、主体的に動ける人からすると大学は楽しいものなのかと感じられます。やりたいことがあるのなら、大学を辞めてそれをすれば良いのですが、、

と、自論を述べたところで今作。
まあ文化の違いということもありますが、主人公はまだキャンパスライフを楽しんでいる方です。大講義の授業をトップ成績で通るなど、意欲は素晴らしいものです。携帯を出すなと言われているのに堂々と出すのはけしからんですがw
しかし、その辺りが全面的に描写されていない。おじさんが大学で授業を受けること自体、僕はいつも微笑ましく見ています。この人はこの歳にもなって、意欲的に勉強されてるんだな、凄い。となりますので。

そこをもっと見せてほしかった。いわば大学という環境に異常な愛着を持ってしまっているが故に、要求するものが高すぎたのかもしれません。。
なので普通にみたらさして不満はないかもしれません。二人の恋愛は賛否両論でしょうが、、僕はいけないと思いますが(笑)

まとめますと、非常に良い題材を使っているのに完全なる消化不良で終わってしまった、期待値には程遠い作品と感じられました(°_°)

余談ですが、エド博士の経済学の講義の雰囲気は見ていて微笑ましかったです。あれが大学の講義だと思います(*^_^*)
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