GaPTooth

惑星ソラリスのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

惑星ソラリス(1972年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

( 」゚Д゚)」長いわーーーっ💦
[一部]と[二部]の二部構成だもん。

[一部]
ソラリスの研究をするクリス・ケルビンの元へ、20年前のソラリスでの事故の唯一の生き残りであるバートンがやってくる。

20年前にソラリスで経験したことを証言しているバートンの映像を共に見たのだが、これが不可解この上ない。

「ケロイド(ゼリー)状の霧の中に入ってしまい、プロペラの回転が降ちた」
「あわやというところで霧が晴れた時に、海の状態の変化に気づいた」
「海の表面が透明になり、泥の底が見えた」
「泥状のモノは、様々な型に変化した。公園が現れ、4メートルの赤ちゃんも見た」
で、「その時の様子を撮影してるから見てくれ」と乞われて見たが、結局何も写ってはいなかった。

これで「バートンは幻覚を見たんだ」と判断されて終了されそうになったところを「研究してみたい」というミッシンジャー教授が現れて、ソラリス・ステーションが設置された。

そして20年後。
85人乗りのソラリス・ステーションに残っているのは、わずか3人。
ケルビンは、研究所を地球に移すかどうかの判断を担って、ソラリス・ステーションを訪ねるのだが...

サルトリウスは自室に籠りきり、スナウトの様子は明らかにおかしく、ギバリャンに至っては自殺していたが、クリス宛のビデオメッセージを遺していた。
そしてナント!クリスの前に10年前に亡くなったはずの妻ハリーが姿を現すのだった。

[二部]
ギバリャンのメッセージとサルトリウスとスナウトの研究から、徐々にその正体が判明していく。

「ソラリスの海」は、生きていて、意思を持ち人間の意識に働きかける。
「ソラリスの海」は、人間の頭脳から記憶の一部を取り出して物質化する。
クリスの場合は、夢で母親が出てきたり、妻ハリーが物質化して現れた。
その細胞組織はニュートリノから成っており、ソラリスの磁場が安定しているからこそ存在し得る。
何らかの衝撃を受けると死んでしまうが、少しすれば生き返る。

そう。20年前にバートンが見たのは、幻覚ではなかった。
「ソラリスの海」が物質化した実体。

クリスは、ソラリスでハリーと共に過ごすことを決意するのだが、ハリーは置き手紙を残しクリスの元から去って行く。

クリスの脳電図を送ってから「ソラリスの海」に変化が見られ始めた。

そして、ラスト。
「ソラリスの海」が物質化した家に帰ったクリス。ソラリスから解放されるためには[死]を選ぶしかないのか。

★原作はポーランドのSF作家スタニスラフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』
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