Yukiko

セルピコのYukikoのレビュー・感想・評価

セルピコ(1973年製作の映画)
4.7
2022年4月23日
『セルピコ』   1973年アメリカ制作
監督、シドニー・ルメット。
他の監督作品に『その土曜日、7時58分』『旅立ちの時』
『評決』『狼たちの午後』がある。

1959年、セルピコ(アル・パチーノ)は警察学校を卒業し、
ニューヨーク市警として配属される。
その後、私服警官として働き、警察官の広汎な汚職を見て、
上部に報告した。
が、上層部はそのことを知っているが、見てみぬふりだった。


元ニューヨーク警察の刑事だった、実在の人物、
フランチェスコ・ヴィンセント・セルピコ氏の実話に基づいた
話しを、ジャーナリストのピーター・マースがセルピコの伝記
として執筆。その映画化。

ラストの銃撃、あれは罠だったのね!

この汚職の話は、日本で言えば、ヤクザが店から受け取る
「みかじめ料」のこと。

炭酸飲料6本を1万円だと言って、店からお金をもらう、
それをヤクザ本人であろうと、ヤクザから頼まれた一般市民
であろうとも同罪だと、双方逮捕したと昨日の新聞に掲載が
あった。

その「みかじめ料」をこの映画では、現役警察官や退職警察官
が様々なところで強制的に要求している事実。
そのお金を受け取らないセルピコは、内部の警察官らから、
敵扱いをされ、嫌がらせをされ、果ては殺されそうになった
と言う話。

結果、顔面を撃たれ、片方の耳の聴覚神経を切断され、聞こえ
なくなり、脳には弾丸の破片が残り、慢性的な痛みに苦しむ
ことになったセルピコ。

だけど、その後、ニューヨーク警察内部は劇的に変化をした
とある。

映画は、アル・パチーノさんが若々しくフレッシュな警察学校
卒業の頃から、徐々に変化をし、ヒッピーまがいの服装で
市民の中に溶け込んで捜査をする姿を成りきりで演じている。
さすがのアル・パチーノさん。違和感なし!!
演技うまい!!

只今、セルピコさん86歳で存命だそうです。

良くなる為には犠牲が必要?
犠牲なくして良くはなれないの??
Yukiko

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