このレビューはネタバレを含みます
さすがはパニック映画の傑作。
船が転覆してからラストまで
時を忘れて見入ってしまった。
パーティ会場が横倒しになりついに逆さになるシーンはただただ恐怖でしかない。
あんなに危険なシーンをCGなしでいったいどうやって撮影したのかと恐れ入る。
上下が逆さまになった船内の新鮮さ。
浸水してくる水の恐怖。
これらを生かしたシーンの連続で目が離せない。
各登場人物たちも魅力的。
人物像はあまり深く描かれていないが、
それらを堪能したければ小説を読めということなのだろう。
残ると決めた人々が殺到してクリスマスツリーが倒れるシーンは『蜘蛛の糸』。
自分が同じ境遇に立たされたら冷静に対処できるかと問われたら自信がない。
先がどうなっているか分からない水の中を進む恐怖シーン。
息を止めるのは得意なので3分くらいはいけるが、それとは関係なく通路の出っ張りに頭をぶつけて気絶してそのまま溺死してしまうんじゃないかと思う。
※2021.7 BSプレミアム。