TAK44マグナム

弾丸特急ジェット・バスのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

弾丸特急ジェット・バス(1976年製作の映画)
3.0
70年代というとですね、ビバ!!パニック映画!!というように、火山が噴火して綱渡りをして逃げたり、超高層ビルが火事になってテレビで放送する時は前後編になっちゃって2週続けて観ないといけなかったり、飛行機がバミューダトライアングルに水没したり、飛行機にセスナ機が突っ込んで来たり、飛行機が戦闘機に襲われたり、飛行機が速度ですぎて成層圏にまで飛び出ちゃったり、飛行機が大雪で着陸できなくなったゃったり、飛行機が・・・(以下、略)
まあ、とにかく色々と大変なことになっちゃってどうしよう?といった映画が量産された時代ですよ。

そんなパニック映画をパロったコメディ映画といえば代表作は何といっても「フライングハイ」シリーズでしょうけれど、あちらが航空パニックならこちらは陸上だぜ!!と言わんばかりに二番煎じで製作されたのが本作、「弾丸特急ジェットバス」なのであります!

ジェットバスと言うぐらいなので、なんと動力源に原子力ジェットエンジンを採用した全長50メートルぐらいの二連桔巨大観光バスが処女運行するのですが、原子力なんぞが一般的になったらうちらが困る!と、石油会社が密かに邪魔をしてくるといった内容。

ジェットバスの名称はサイクロプス号といって、車内にはレストランやバーは勿論、プールやボーリングレーンまであったりします!
ボーリングレーンなんて何処に設置されているのか外観からは全くうかがえないのですが、とにかくものすごい設備なのです。

サイクロプス号がお披露目される冒頭の場面では、バックに「2001年宇宙の旅」でもお馴染みの「ツァラトゥストラはかく語りき」が壮大に鳴り響きますよ(苦笑)。

旅の途中、ありとあらゆるアクシデントが次々と起こるんですけど、クライマックスでは崖から落ちそうにバスがブランブランになってしまいます。
その危機から脱する方法もまた脱力ものなんですが、すべてが緩~いギャグになっていて、クスクス笑いながら暇をつぶすような映画です。


テレビ放送にて