きみちゃん

深夜の告白のきみちゃんのレビュー・感想・評価

深夜の告白(1944年製作の映画)
4.0
敏腕保険外交員ネフ(フレッド・マクマレイ)が人妻フィリス(バーバラ・スタンウィック)と共謀し、夫を完全犯罪で殺すが、同僚の保険調査員キーズ(エドワード・G・ロビンソン)に追い込まれていく。

印象に残ったシーンがいくつかある。

車内での殺人シーン。直接見せずに、同乗しているフィリスのアップの表情だけで見せる。全く動じていない冷たい表情にゾクゾクする。

ネフが夜道を歩いている時に、自分の足音が聞こえなくなる。人として一線を越えてしまった、もう戻れない道に踏み込んだ事を感じさせる秀逸な表現。

ラストシーンのネフとキーズの会話。男の友情を描いたシーンは、深く心に残った。

キーズのキャラは際立っていて、セリフも洒落ている。彼が真の主役ではないかと思わされた。

コロンボ、古畑にも繋がっている味のあるキャラだった。