シネフィルmonk

想い出のマルセイユのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

想い出のマルセイユ(1988年製作の映画)
3.5
『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』の監督ジャック・ドゥミと音楽ミシェル・ルグランが久々にコンビを組んだイブ・モンタン主演のミュージカル。ドゥミもモンタンもこの映画の数年後に亡くなっており、晩年の作品であるとともにDVD版は日本で販売が無くInstagramの映友の方より貴重なVHSをお借りして鑑賞しました。

ストーリーはミュージカル公演のためマルセイユにやってきたイヴ・モンタン役を本人が演じる。マルセイユは子供時代を過ごした想い出の地。半生が描かれる劇中ステージは、彼と縁があった有名女優や歌手の実名も出ていて、当時67歳ながら渋い歌声にダンスありでシャンソン歌手、映画スターとして健在ぶりを発揮してくれます。ここでかっての恋人と再会したり、若い女優を抜擢してその後、各地で舞台公演を繰り広げていくというはなし。

モンタンといえば彼をスターダムに押し上げたエディット・ピアフや結婚したシモーヌ・シニョレのほかマリリン・モンローなど多くの浮名を流したプレイボーイでも知られ、スラッと背筋が伸びたダンディなスタイルや歌声、演技は男の憧れです。
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