TAK44マグナム

ザ・ダークのTAK44マグナムのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ダーク(1979年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

木曜洋画劇場とかで何回か観たサスペンスホラー・・・の皮をかぶったバカ映画のマスターピース。

何がバカ映画なのかというと、まず、タイトル通りなのかもしれないけどバカ正直に画面が終始暗い。
都会の街角で、謎の男によって次々と人が焼き殺される事件が発生して、主人公の刑事が捜査するんですけど、襲撃場面がいつも暗くて、何が何だか分かりづらい。

男の格好がほとんど浮浪者みたいにボロボロなのはどうしてなのか?
なんでまた、わざわざ汚い格好をした浮浪者が連続殺人を犯すのか?
それは最後まで分かりません!

やがて、謎の男が普通の人間じゃないだろうってことになってきますよ。だって、目からビームみたいなの出るし。
ますます分からない。
目からビームを出す浮浪者の連続殺人犯・・・・・・・・・
馬鹿馬鹿しい!けど、もしかしたら尤もらしい理由があるのかしれない。

と、思って最後まで我慢して全く面白くもない映画を観てみるとですね、オチがですね、唐突に謎の浮浪者は実は悪い宇宙人で、大した理由もなく人を襲っていましたという・・・

ズコーッ!!ですよ!

こんな映画を真面目に観ていた純粋な少年時代・・・バカでしたね。そう、映画もバカなら、こんなの観る自分もバカ。
というか、こんなの放送するなよ!って感じですが、劇場公開もちゃっかりしているという事実がすごい。
凄すぎるバカ!

どうやら、浮浪者が殺人鬼だというホラー映画を撮っていたところ、SF映画が流行りだしたので途中から「正体は宇宙人」というアイデアを無理矢理付け加えたらしいです。
どうして宇宙人がボロボロの格好をしているんだ?という疑問にも映画は何も答えてはくれません。


クライマックスではビームで警官たちが吹っ飛ぶ派手派手しいバトルに突入しますが、その殆どが暗い画面の暗い映画は、ただただ暗澹としたまま暗く終わります。

タイトルに偽りなしという、ただ一点のみが救い。


※追記です。
どうやら元々はゾンビ映画だったらしいですね。
そして、当初の監督は、あのトビー・フーパーだったんですって!



テレビ放送にて