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アヒルと鴨のコインロッカーのsahoのレビュー・感想・評価

3.3
“一緒に本屋を襲わないか”

中村義洋監督は伊坂幸太郎の作品を映像化することに関しては右に出るものはいないのでは。

割と最初の方は不思議な世界観で「??」の連続だったけど、中盤からいろいろ謎が解けて全体像が見えてくる。
細かな部分に散りばめられた伏線が回収されていくたび、とても切なく悲しい気持ちに。

ボブ・ディランはきっと見て見ぬ振りをしてくれているはず。
外人と外国人の微妙なニュアンスって、実は日本語が分かる外国人の人も気にしていて、やっぱり外人っていう言葉は好きになれないと思った。

なんといってもこの複雑なストーリーを完成させた伊坂幸太郎がすごい。

57本目 / 2019
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