Yukiko

告発のYukikoのレビュー・感想・評価

告発(1995年製作の映画)
4.3
2021年5月30日
『告発』    1995年制作
監督、マーク・ロッコ。

ヘンリーは少年の時に5ドルを盗み、25年の刑となり、
アルカトラズ連邦刑務所に収監された。
ある日、ヘンリー(ケヴィン・ベーコン)は脱獄を企てるが、
密告され失敗となった。
その後、地下牢に1000日間閉じ込められた。
地下牢から出て、あいつが密告者だとささやかれ、
その「あいつ」をヘンリーはスプーンで殺害する。
弁護士のジェームズ(クリスチャン・スレーター)は
圧倒的に不利なヘンリーの弁護を引き受ける。



アメリカ、カリフォルニア州のサンフランシスコ湾内にある
アルカトラズ島。
1963年まで連邦刑務所として使用され、監獄島と呼ばれて
いた。

この刑務所で行われていた虐待を、この裁判で告発し、
それがきっかけとなって、アルカトラズ連邦刑務所は閉鎖
となった。

だが、「アルカトラズ島」の連邦刑務所の記載をWikipedia
で読むと、閉鎖したのは、度重なる脱獄事件、
潮風による施設の老朽化の激しさ、耐震性に問題がある建物、
修繕・維持費用に他の刑務所よりも多額の費用が掛かる、
食料や水の船による運搬の問題などで、1962年頃から
囚人を他の刑務所に移すようになって、1963年に閉鎖とした。
・・・・このように書かれている。


映画を振り返ると、囚人役のケヴィン・ベーコンさんが
際立つ! なりきり賞ものだ。
長年の監禁で、性格が変わってしまった囚人を、おどおどし、
人と目を合わせないようにする態度でうまく表現している。
虐待されている場面は酷過ぎて観れなかった。リアルだった。

主人公の弁護士役のクリスチャン・スレーターさんもうまく
演じているが、新人で初めて弁護をするにしては、随分
堂々としているなぁ。
しかも、ヘンリーの為に刑務所に女性を連れ込むなんて、
新人の弁護士のはずが??
もう少し、新人の弁護士としての悩みとか戸惑いとか・・・
って、そうすると映画の主題から外れるか。

見応えがある映画でした。
ケヴィン・ベーコンさんの出演映画の中で、これが一番かも。



その他のアルカトラズ刑務所を描いた映画
 ・ザ・ロック  ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ 
          1996年制作
 ・アルカトラズからの脱出  クリント・イーストウッド
          1979年制作
 ・奪還 DAKKAN アルカトラズ  スティーヴン・セガール 
          2002年制作
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