April01

或る夜の出来事のApril01のレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
3.9
「チェンジリング」でアンジー演じる主人公が、アカデミー作品賞は、みんな「クレオパトラ」と言ってるけど、絶対「或る夜の出来事」だと主張して2ドルかける場面があり無性に見たくなったので。

邦題から、しっとりした大人ムーディーでノワールなストーリーかと思ったら、序盤から
主演女優がギャーギャーうるさくて見るのやめようかと迷ってるうちに、クラーク・ゲーブル登場で一気にテンション上がる。
「風と共に去りぬ」の彼より、ずっと若くて細くてチャーミングで、面白くなってまいりました!最後まで見よう!ってなる😁

オートキャンプ場で朝食の場面、ドーナツをコーヒーにちょびっと浸して食べるの早速やってみたりする。しんなりしてドーナツの甘さとコーヒーの苦みがマッチして程よいテイストになるし口当たりも良き。
ビチャビチャに浸して上手くできずに、クラーク・ゲーブルに指導されるところ面白い。

彼が書いた特ダネニュースの文章を読みたかったかな。
ゴミ箱に入れられて編集長に拾われてたから、一気に書き上げた自身のスクープをネタとして使うのかと思ったら、そこまで凝ったストーリーではなかったので少し拍子抜け。
でもシンプルに楽しいし、コメディタッチの中にロマンチックな感傷もありつつ、そのわりに展開が速くスピード感ある物語。
観た後はスッキリと爽やかな気持ちになれるので、エンタメとしての完成度はかなり高い。
April01

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