Scriabin

或る夜の出来事のScriabinのネタバレレビュー・内容・結末

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

結局或る夜には何も起こっていなかった。めちゃくちゃ期待していた観客を嘲笑う感じが好き。
お嬢さんとならず者的プロットというだけでかなり好きなのに、クローデット・コルベールが満喫できるのほんとにありがたい。ニノチカのグレタ・ガルボよりもかわいかった。ツンデレなコルベール、服投げつけられるコルベール、男物の服着てるコルベール、聞いてない人にずっと話しかけるコルベール、担がれるコルベール、尻叩かれるコルベール、ウェディングドレスのコルベール。全部美しい、全部好き。

・映像だけ見るとなんかノワールっぽいとか思ってしまった。藁ベッドのシーンはムルナウのサンライズっぽかった。
・この時代のカメラワークのスピード感は鮮やか。
・ピーターのコメディアンぶりよ。アラン・ヘイルも良かった。
・ “What are you thinking about?” ゴーンガールと立場逆転してておもろ。
・ラスト30分の怒涛の展開も良かったけど、ラスト5分のどんでん返しも良き。脚本大優勝ですね。
・プラダを着た悪魔のアンディ並みにこき使われるアグネスが不憫……
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