風太郎

ドッグ・バイト・ドッグの風太郎のレビュー・感想・評価

ドッグ・バイト・ドッグ(2006年製作の映画)
3.0
冷酷な殺人マシーンとして育てられた青年パン。父親から虐待を受けている少女ユウ。言葉は通じない2人が出会い心を通じ合わせる。暗殺事件を起こし警察に追われるパンはユウを連れ故郷カンボジアへ向かうのだったが…。

「トワイライト・ウォリアーズ」のソイ・チェン監督の初期作品。

人を思う心に目覚めた殺人マシーンVS犯人逮捕に手段を選ばない己の正義だけで動くアウトロー刑事!!

と言いつつ物語の雰囲気は結構重め…。

犯人と刑事、人生に希望の無い2人の激突。一方は希望を見つけ、一方は更に深く堕ちていく。でも見付けた希望は破滅へのフリでしか無いんですよね…。

終盤に差し込まれる細やかな穏やかシークエンスが観ていて不安でしかない…。

R指定なので気合いの入った大興奮なゴアを期待してましたが、雰囲気が重めなので爽快感は無かったかなと。

予想通りでしたが、余韻の残る結末。苦過ぎるぞ!!
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