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冬物語のbrianのレビュー・感想・評価

冬物語(1992年製作の映画)
4.6
運命に翻弄されながらも本物の愛を探し求める女性を描いた人間ドラマ。

フェリシー(シャルロット・ヴェリ)は旅先で出会った男性シャルル(フレデリック・ヴァン・デン・ドリーシュ)と恋に落ちるが、別れるとき彼に教えた自宅の住所が間違っていたことに気づく。そして、5年の歳月が流れてからの冬物語。

フェリシーの第一印象はとにかくよく喋る。それとともにしっかりした意志を持っていることが羨ましい。だから、いつまでも愛を失うことがなかったのではないだろうか。見せかけの愛ではなく本物の愛。

ひとり娘のエリーズ(アヴァ・ロラスキー)は大人たちの都合で振り回されて心中は察するに余りある。人格的に成長していくためには、その後の心のふれあいが大事であることを大人たちは理解していると思いたい。

シェイクスピアによる舞台劇のシーンは館内がシーンと静まり返り心が動かされるようなたいへん見応えのあるシーンでスクリーンに釘付けとなった。

初めてのロメール作品。男と女の"会話劇"を通じて女性の心理状態をうまく表現した脚本と演出が素晴らしい傑作と言えるだろう。

https://youtu.be/YAW7Vx1n8SM
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