りょうすけ

無防備都市のりょうすけのネタバレレビュー・内容・結末

無防備都市(1945年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「無防備都市」

ナチス占領時代のイタリアのレジスタンスを描いた意欲作。とにかくリアリティに拘っている印象を受ける。とこどろどこ映像が飛んだり、横に揺れたりするところは当時のフィルムの質の問題なのだろうが、記録映像のような雰囲気が出て味がある。

イタリア人であるロッセリーニが監督していることもあり、ナチス将校がこの戦争に対しての本音を吐露するシーンは意外性があった。

どの人種が優っているとかそういうものではないし、敵として描かれているナチスの中にもいい人はいるというメッセージなのだろう。(元々は同じ側にいたのだが…)

Filmarksのサムネイルにもなっているナチスに連れて行かれた男性を追いかける女性が射殺されるシーンとナチスから拷問を受けるシーン、そしてラストの司教が射殺されるシーン。どれも人の死を描いたシーンで悲しみに満ちているが、「抵抗」という名の強さを感じた。

司教の「彼らの罪を許し給え」という言葉に感動。
りょうすけ

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