つるみん

無防備都市のつるみんのレビュー・感想・評価

無防備都市(1945年製作の映画)
3.7
目の前で起こっている事は全て現実。

恐らくロッセリーニ監督作で1番有名な映画だと思います。(あと〝殺人カメラ〟しか観た事ないけど)

この映画なにが凄いかって冒頭で言った通り全てが現実なんです。というのも本作は1945年に製作されました。つまり第二次大戦中に作られたのです。そして内容もナチスに対するレジスタンスの気高さが描かれ当時の国の流れ、人の動きを観ることが出来ます。
おさらいしておくと元々ドイツとイタリア、それから日本は枢軸国でしたがイタリアが早々に降伏したためドイツに占領されてしまいます。その占領を阻止する為に作り上げられたのがレジスタンス。そのレジスタンスのリーダーが本作の主人公マンフレディであります。(合ってますよね?間違ってたらごめんなさい。引っ叩いて下さいね。歴史苦手なの…)

ですので、ある種ドキュメンタリーを観ているかのような感覚になり当時の現実を映画を通して我々に見せてくれるんですよね。なんて凄いんだ。その当時作り上げられた映画を観ているんだと思うと手が震え上がりますよね。

皆さん口を揃えて言われているネオレアリズモ。
米ではアメリカンニューシネマ。
仏ではヌーヴェルヴァーグ。
みたいなもので1940年代〜50年代にかけての映画や文学の波なんですよね。
んー、と言っても自分自身そんな観た事がないので特徴とかは掴めませんが〝自転車泥棒〟とか〝道〟なんかもこの年代に入ります。当時のイタリアの社会情勢などを描いた作品が基本なのかな?

とりあえず衝撃的な作品というのは間違いないです。
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