結構好きでした。
ありがちなクサいラブソングが「君と過ごした日々が僕の中で〜」とか陳腐な言葉を垂れ流してる一方で、本作では冒頭で言われるように、絡み合う唾液の味や吐息の匂いや熱さといった極めて直接的でそれ故に陳腐な言葉には変えがたい本当にオリジナルな愛とその記憶を描いていると思います。90年代っぽいと勝手に思っていたけれど04年なのね。
撮影の仕方含めて映像としても好き好きの部類。湯船に向かい合って入ってるショットが良かったな。唯一不満があるのはモザイクだがこれは作り手の問題ではない…ここまで見せてる映画なんだから棒や割れ目を見せてしまったところでどうということもないだろうに、馬鹿げてない？
彼女が少し病んでオナニーに耽ったのは、ストリッパーの巨乳を見たことがきっかけで彼氏と二人きりでいる時には意識されなかった女としての自分の身体の魅力の無さ？みたいなものを考えてしまったからなのかしら？
