すずき

ブレイド2のすずきのレビュー・感想・評価

ブレイド2(2002年製作の映画)
3.8
前作の数年後。
今作ではヴァンパイアの進化系、「リーパー」が登場。
血への渇望は四六時中絶えること無く、銀やニンイクへの耐性も取得した強敵だ。
そして人間だけでなくヴァンパイアすら食ってしまう、というかヴァンパイアを優先的に食っている。
こりゃマズいと判断したヴァンパイアの偉いさんは、ブレイドと休戦協定を申し入れる。
そしてブレイドは、本来対ブレイド用として結成された特殊部隊「ブラッドパック」と協力して、リーパー討伐へと動き出した…!

相変わらずのウェズリー番長の俺カッケエェェ!映画だけど、監督は今やオスカー監督のデル・トロ、アクション指導はドニー・イェンという豪華メンツ。
だからかな、正直期待値のハードルを高く設定しすぎてしまった感。
最終的なスコアは、1作目の評価と同じぐらい。
そっちはシリーズ初見のインパクトのボーナス込みの評価、という事を考えると、今作のほうが総合的には上か。
あと前作よりグロ度もアップ!リーパーの内臓まるっ見えになるシーンあるので、苦手な人は注意だ。

前作で死んだはずのウィスラーが、吸血鬼となって生きていた!やったね!
んで、拍子抜けするぐらいあっさり人間に戻った!やったね!
…というご都合展開で始まる序盤。
前作のレビューではウェズリーの事(と駄文)しか書かなかったけど、この映画シリーズ、ご都合展開とツッコミどころが多い。こんなウェズリー映画に本気になっちゃってどーするの、って感じですけど。
いちいちツッコミ上げるとキリないので省略!
それでもあえて一つだけ言わせてもらえるなら、リーパー退治は紫外線照射装置ィィッ!を持たせた人間の傭兵にでもやらせればよくね?

で、そのウィスラー、清々しいまでのメインヒロイン。
前述の主人公に助け出される序盤、窮地に陥った主人公を助ける後半、ブレイドの嫁はこのジジイに決まりだな。
サブヒロインに女ヴァンパイアのニッサがいるけれど、彼女にだけ露骨に優しくするブレイドの心情がどーにも分からんかった。美人だからか?

ドニー・イェンも俳優として出演するけれど、「その他大勢」のチョイ役も同然だ。
一応戦闘シーンもあるけれど、ドニーの魅力を出す前に終了。
まあ、ド兄ィが本気になれば、ウェズリーのアクションが霞むばかりか、「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」状態になっちゃうから仕方ないよね。
ちなみに出番終了までセリフはありません。