ダーク魔カスコス

悪魔の墓場のダーク魔カスコスのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔の墓場(1974年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

✝️悪魔の墓場☦️
〜正統派ゾンビ映画〜

世に大量に溢れるゾンビ・ファッキン・ムービーではなく、悪魔のはらわたのような変化球ド変態死体映画でもありません。
我らがロメロ爺さんの「ナイトオブザリビングデッド」に続く、超正統派ゾンビ映画です。ずっと変な映画だと勘違いしてました🫢

ゾンビのメイクは時代を感じさせながらもしっかりしていますし、お話も丁寧に紡がれます。

かなりスローテンポで物語が進むので、最近のジェットコースターゾンビ映画に慣れてしまった人は退屈かもしれません。しかし、古き良き時代の雰囲気を味わえるので、私は好きですね。

もし将来、私の息子がロメロ映画にハマったら、タイミングを見計らってこの映画のBlu-rayをクリスマスプレゼントに滑り込ませますね。

👦🏾「父ちゃん!サンタさんがゾンビ映画くれたよ!」
👨🏼‍🦲「良かったな息子。さっそく見ような。クリスマスウォーズと二本立てで。」


ジャケットを見ると、なんかヒロインっぽいひとがセクシー炸裂させようとしてますが、ポロリはないので安心して見せられますね。

若干、看護婦さんの死体がポロリしてますので、妙な癖がつくかもしれませんが(笑)
・・・よくよく思い出してみたら、冒頭で全裸の女が公道を駆け抜けてましたね。なんやあれ。


⚠️以下ネタバレです⚠️
※ナイトオブザリビングデッドの致命的なネタバレも含みます。


いやね、嫌な予感はしてたんですよ。まじめに作ったゾンビ映画でこの流れってことは、まさか主人公が最後に死なないよな?HAHA!まさかね😀ってね。

死にましたね🤣
ロメロ爺さんをリスペクトしすぎ(笑)


しかしこの映画の素晴らしいところは、その胸くそのまんま映画を終わらせないところですよね。

ちゃんと主人公がゾンビ化して、クソ刑事に正義の鉄槌を下してくれます。どう考えてもバッドエンドなんですが、単なるバッドエンドとは違う爽やかさを味わえました👍

どうやって主人公ゾンビが刑事の部屋までやって来たのかとか、そんな細かいことはこの際どうでもいいでしょう😆

この時代の警察批判なんでしょうか。


🎬胸毛ゾンビ
ゾンビたちがユニークで面白かったですね。特に頭に包帯を巻いて、胸板で胸毛をプランテーションしている胸毛ゾンビが印象的でしたよ。

あれ、付け胸毛でしょうか?やたら不自然なところがいくつもありましたよね。まあ今となっては逆にそれが面白いんですけど。

ゾンビたちの演技も良かったです。ほとんど意志を感じず、ただ人を襲って肉を喰らうマシンとなっていました。最近の、凶暴でまるで狂犬病にかかった野生動物のようなゾンビより、こっちのほうが好み。

墓場の地下で、主人公の足に噛み付いたりしないのもこの映画の特徴ですね。まずは息の根を止めるというこだわりに、職人気質を感じます。職人ゾンビ。


🎬超音波
いったいこの時代の人は超音波をなんだと思っていたんでしょうね(笑)超音波でゾンビ化するなら、超音波電動歯ブラシが普及した現代、そこら中ゾンビだらけです。ゾンビランド待ったなし!

でも、ちゃんと科学的な根拠を入れようとしたところに好感が持てます。ホントに科学的かどうかは知らんけど😆


🎬オープニング
軽快な音楽と共に進撃する主人公。この感じ、どこかのクソ映画でみたような。たしか食人族系のクソだったような、

これはヤミツキになりますな。


あ〜、なんかもっとゾンビ映画を見たくなってきたぞ!肉をくれ!もっと若い肉を!