アー君

魔術師のアー君のレビュー・感想・評価

魔術師(1958年製作の映画)
2.9
初期ベルイマンの珍しい喜劇作品。
科学vs神秘主義が大まかな主題ではあるが、背景にはフィンランドの国教である土俗的なキリスト教が絡んでいると思うのでそこら辺の知識がないと本当の面白さが分からないかもしれない。
(私はあまり解らない派)

映像になるが最初の森の中に差し込む光は美しく風景撮影を最大限に活かしていた。当時のカメラマンはモノクロを前提に撮っているのが分かる。

クリストファー・ノーランの「プレステージ」は手品師同士の争いであったが、この作品とは酷似していないが、それなりに影響は受けている筈である。

気になった点を挙げればラストのパンパカパーン的なBGMは何とかならなかったのか(笑)
コレがあるかないかで作品としての精度は下がってしまいガタ落ちでした(笑)
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