ムック829

オテサーネク 妄想の子供のムック829のレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
3.7
妻は不妊に悩むあまり、夫が発掘したただの切り株を我が子のように可愛がりだす。

とっても汚い映画。そして常に不穏な空気が漂っていてそれが魅力。特筆すべきは食事シーンの汚さ。
スープ1つとってもドロドロで不味そうに見えて凝視出来ない。さらに口元のアップが生理的な嫌悪感を抱かせる。
またジャケ写の娘がなんとも凶悪な顔付きで不気味。それでいて変に子供らしい純粋さがあるから質が悪い。

切り株が動く様はとてもキモチが悪く、ストップモーションがそのキモチ悪さをさらに加速させる。
母親が切り株に母乳を与えて恍惚とするシーンは…悲しいかなおぞましい。(でも胸元に目がいっちゃう)

嫌悪感ありありなのに目が離せない、母親の子供への愛情が切なすぎる変態映画でした。
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