マグロ

インド行きの船のマグロのレビュー・感想・評価

インド行きの船(1947年製作の映画)
3.8
親子でレッツ穴兄弟。

せむしの船乗りヨハンネスは7年ぶりに帰郷し、将来を誓い合った踊り子のサリーを迎えに来た。彼は7年前の出来事を回想する…。
かつてサリーはヨハンネスの父で船長のアレクサンデルの愛人であった。しかしサリーは次第にヨハンネスと愛し合うように。
狂気の嫉妬に駆られたアレクサンデルは潜水中の息子の酸素ポンプを止めてしまう…。

ベルイマンの3作目。
初期らしくメロドラマ。
世間的な評価はそこそこですが、個人的には全期間含めてベルイマンの中でも割と傑出した作品じゃないかと思っています。
(ベルイマン知りたてのくらいに初鑑賞したというのもあるかもだけど)

とにかく父親のイカれクソ親父っぷりが大好き。妻は下女のようにこき使い、せむしの息子には自由を与えず、愛人を隠そうともしないで堂々と紹介する。
舐めまくっていた息子に愛人を寝取られて、精神的に追い詰められた彼の行動たるやとても見事。業が煮詰まりすぎて超怖い。

マスタの問題か、日本版VHSの画質がすこぶる悪い。戦時下の教科書かよってくらいめちゃくちゃ黒く潰れちゃってる。
以前YouTubeでPD化したものを観た時よりだいぶひどい。
本来は綺麗なシーン結構あるのに海波のゆらめきとかぜんぜんわかんねえ。
マグロ

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