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逢びきの8のネタバレレビュー・内容・結末

逢びき(1945年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

苦味をロマンチックな甘さに酔って無視することもできず、甘い思いに浸った分その後にやってくる苦さはひときわ身にしみてどうしても耐えられないこの悪循環 すこしだけ夢想してみたり、最後だけは背徳を振り切り互いの眼差しにおぼれて、二人だけの世界のエンドロールでながれるキャストはあなたとわたしだけがいい、そんな感情がひたひたとこちらを引き摺りこみます だからこそそれすらかなわない絶望に胸が拉ぐ
平穏を幸せと錯覚しているだけという台詞 悲しみ苦しむ妻をむかえた夫がやさしくこころから同情して声をかけるようす それは非日常から日常へ 不穏から平穏へのあわい
とてもいいきれいなラストでした
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