田植えに向かう出稼ぎ労働者たちで溢れる駅。刑事に追われる泥棒のウォルターは、盗んだ宝石をフランチェスカに渡して逃亡。出稼ぎ労働者の中に紛れて列車に乗ったフランチェスカは、シルヴァーナに案内され労働者として農場へ向かうが・・
社会派の作品かと思いレンタルで観ましたが、それほど重苦しい感じはなく、ダンスの楽しそうな場面はあるし、主な登場人物たちの三角四角関係や労働者たちの賃金である大切な米を盗む計画で最後はハラハラし、シルヴァーナのとる行動に唖然とする展開でした。
イタリア北部に水田地帯があることを知りませんでした。広大な水田で女性たちが歌いながら田植えをする姿、正規・非正規労働者の競争と対立、重労働を何日もこなすため体調を崩して泣く泣く帰る女性、仕事をしないと貰う米が減るため皆で大雨のなか田植えへ向う光景が印象に残ります。
シルヴァーナを演じるＳ・マンガーノ、その健康で豊かな容姿から日本では原爆女優と呼ばれたそうです（ほんとうでしょうか、他の表現がなかったのかとても不思議）。ペリー、黒船級だったのかもしれません。
シルヴァーナ：Ｓ・マンガーノ
ウォルター：Ｖ・ガスマン
フランチェスカ：Ｄ・ダウリング
マルコ：Ｒ・ヴァローネ
