エイデン

レック3 ジェネシスのエイデンのレビュー・感想・評価

レック3 ジェネシス(2012年製作の映画)
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ある式場でコルドとクララの結婚式が行われようとしていた
華々しい日に親族や友人達が集まる中、コルドの従兄弟であるアドリアンは、友人ラファやティータ、新郎新婦が頼んだプロのカメラマン、アトゥンらとも挨拶しながらカメラを構えて思い出を収めようと会場を巡っていた
コルドとクララは祝福に包まれながら指輪の交換と誓いの口付けを済ませ、式は無事に終了する
披露宴のため会場を移している途中、各々 思い思いの時を過ごす
ラファは式に来ていた女性ナタリーを口説き、前日に犬に噛まれたという新郎の叔父ぺぺは部屋の隅で嘔吐していた
アドリアンは式場の外で、警察や防護服に身を包んだ人物が辺りを消毒しているのを見て不審に思う
会場内で披露宴が始まり、再び祝福の声が挙がる中、突然2階の席にいたぺぺが転落
騒然とする会場で女性が心配して駆け寄ったところ、ぺぺは女性に噛み付いてしまう
すると何故か噛まれた女性は突然 凶暴化し、唸り声を上げながら辺りの人々に襲いかかり始める
会場は逃げ惑う人々で混乱に包まれ、アドリアンはコルドやアトゥン、クララの妹モンチョとキッチンに立てこもる
外では噛まれたことで何かに感染したと思しき人々が凶暴化してうろついていた
クララとはぐれてしまったコルドは、彼女を助けるためにもキッチンから脱出することを提案
地下に続く通風孔を開けようと試みるが、ネジを外す途中ドライバーを落としてしまう
仕方なく換気ダクトから逃げ出すことにするが、太っているアトゥンは泣く泣く残ることに
いつしか外は感染者で溢れかえっており、凄惨な光景が広がっていた
それでもコルドは愛するクララを救うべく立ち上がるが・・・



『レック』シリーズ3作目

シリーズとは言うものの、1作目と同日の出来事であることが示唆されるのみで、直接的な繋がりも感じさせない独立した作品
ゾンビの設定はそのままっていう程度なので初見さんも普通に観られる

また特筆すべきは冒頭以外レックしないという革新的な試み
公式タイトル詐欺じゃねえか
世界観を広げるためなのか、観せたいシーンが観せられないと考えたのか、シリーズの醍醐味を根底から覆すという点は、さすがに批判が集まった模様
ただPOVというくびきから解放されたことで、割と好き勝手なシーンが多いのは個人的には好感がもてる

ヤバい事態に主人公が覚醒して立ち向かうという後半の展開は普通に面白い
ウェディングチェーンソー新婦とナイト装備新郎の愛のための戦いはビジュアル的に最高
愛のために戦う姿はキャラへの好感が持てるし、そのワイルドな戦いっぷりもなかなか
純正ホラーはどこへ行ったのか


シリーズ的には駄作と言われるところだし、レックシリーズである必要も無いけど、何も考えず楽しめる1作なので一応観ておこう
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