エイデン

マーベルズのエイデンのネタバレレビュー・内容・結末

マーベルズ(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

太陽が死に、空気や水を失ったことで不毛の地となった惑星“ハラ”
この地を統治する“クリー帝国”の新たな指導者ダー=ベンは、とある惑星で探し求めていた“量子バンド”を発見する
しかし2つで1組であるはずの量子バンドは1つしかなく、ダー=ベンはもう片方の量子バンドの捜索を命じ、ある目的のために動き出す
機密組織“S.W.O.R.D.”の人工衛星基地“S.A.B.E.R.”
S.W.O.R.D.指揮官のニック・フューリーは、基地を襲う異常の原因を調査していた
どこかから発せられる電力サージによって基地は不安定となっているほか、様々な銀河を瞬時に行き来できる“ジャンプポイント”にも未知の影響が出てしまっていたのだ
その原因を探るため、フューリーは友人でありヒーローとして宇宙を守るキャロル・ダンヴァース(“キャプテン・マーベル”)に助けを求める
キャロルは相棒である猫型の危険生物“フラーケン”のグースと共に原因と思しき反応がある惑星へと飛ぶ
そこには何かを掘り出した痕跡と、開いたままとなっているジャンプポイントがあった
また、キャロルの親友マリアの娘であり、以前の任務で超常的な力を得たS.W.O.R.D.所属のモニカ・ランボーは、S.A.B.E.R.近くで船外活動中、異常を示すジャンプポイントを観察しにその近くへと向かってしまう
一方、ニュージャージー州ジャージー・シティ
祖母から受け継いだ不思議なバングルで特殊能力に目覚め、キャプテン・マーベルに憧れて“ミズ・マーベル”と名乗りヒーローデビューした高校生カマラ・カーンは、バングルが突如として光を発していることに気付く
そして、キャロルとモニカが目の前のジャンプポイントに、カマラが自らのバングルに触れた瞬間、それぞれ他の人物がいた場所にテレポーテーションしてしまう
その不思議な現象は、同時にパワーを使った瞬間に起こるようだったが、当人達にとっては訳がわからず全く別の場所に何度も移動を繰り返す形となり大混乱
更にキャロルのいた惑星に潜んでいたクリーの兵士やカマラの家族まで巻き込み、S.A.V.E.R.やカマラの自宅で激しい戦いが行われる
何とか事態が収集した後、カマラの元にフューリーとモニカが姿を現す
モニカはこの事態を、何らかの原因により3人の持つ光のパワーが共鳴した結果、発生したものと推測
それを聞いたカマラは、モニカが止める間も無く実験的にパワーを使うと、替わりにキャロルが現れる
直前までキャロルは、この事件の裏にクリー人がいることを知り、宇宙の難民となっている変身能力を持つエイリアン“スクラル”と、クリー帝国の和平交渉が行われている惑星“ターナックス”へと潜入していた
再びの混乱の末、ようやくキャロルとモニカもターナックスにてカマラと合流
しかし和平交渉はクリーに恨みを抱かれるキャロルがこの場に現れたことで決裂してしまう
その時、カマラはダー=ベンの量子バンドを見て、自分のバングルと対になるものであることに気付く
更に怒りを露わにするダー=ベンは、量子バンドを用いてジャンプポイントをターナックス上空に精製
このままあの不安定なジャンプポイントが作られ続ければ、宇宙全体にも危機が及ぶとわかり、キャロル、モニカ、カマラは“マーベルズ”を結成してダー=ベンを止めるために立ち上がる



マーベル・シネマティック・ユニバース33作目

『キャプテン・マーベル』の続編であり、お馴染みのキャロルに加え、ドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』からモニカ、『ミズ・マーベル』からカマラが参戦
一応 ドラマは観ていなくても問題無いようなつくりではあるけど若干無理はあるので、いよいよディズニープラス非加入者の人権が危うい

ストーリーとしては、マーベル・シネマティック・ユニバースの本筋に直接絡むものではないものの、前述のドラマシリーズとの融合や、サプライズ的な要素からも世界観を広げるには十分
また、最近ややシリアスなトーンのものも多かったこともあってか、真面目なカッコよさもありつつヒーロー達がわちゃわちゃしながら進むので楽しく観られた

“インフィニティ・サーガ”のラスボス“サノス”と拮抗するほどのシリーズでも指折りの強さを持つキャロルはやや扱いづらさもあると思っていたけど、能力を使うと入れ替わるギミックや、慣れないチームアップで上手いことパワーバランスを取ってて上手く扱ってる
またその一環として、キャロルがヴィランのダー=ベンに強く出られない理由も明らかになり、それがまたキャロルの持つ精神的な弱さにも繋がっていて、キャラクターの深掘りにも貢献してる印象も強い

前作のような強いメッセージ性こそ無かったものの、全体的に楽しく観られるポップコーン・ムービー感が強くて満足
ファンからすれば感激するキャラクターの並びも堪能できるし、あれやこれや詰め込んだ作品よりもすっきりとしていて観やすかったので、批判もあるけどこういうのでいいんだよって感じかな

謎にディズニープリンセス化したキャロルも観られるので観ましょう
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