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好男好女のmamのネタバレレビュー・内容・結末

好男好女(1995年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の台湾現代史三部作③

日本統治下の台湾で抗日戦に参加し戦後は白色テロに翻弄される実在の蒋碧玉を描いた作品と、その彼女を演じる女優の梁静(リャンジン)。梁静の現在と過去(カラー)、蒋碧玉の人生模様(モノクロ)が映画の中で交錯していく。

現代の梁静と阿威の話が良くわからなく、死んだヤクザの恋人で水商売をしていた梁静が数年後には女優になっているという設定も無理がないかと思うしFAXの意図も...?必死で蒋碧玉との関連性を探ったけど全然理解できず...。

鍾浩東・蒋碧玉の夫婦の話だけで良かったのにと思う。もっと白色テロ※やニ・ニ八事件※について解りやすく描いて欲しかった。サラッと出てくる外省人や本省人についても説明がなく台湾の歴史に疎い私には理解し難かった。

冒頭のテレビから流れる晩春の原節子と船越英二は...?
チーム奥山の作品でした。

台湾現代史三部作
①悲情城市(日本統治の終わり〜中華民国の台北遷都)
②戯夢人生(日本統治の始まり〜終わり)
観てみたい

※二・二八事件
1947年2月28日、台北市から台湾全土に広がった、国民党政権(外省人=在台中国人)と、民衆(本省人=当時はまだ日本国籍を有していた台湾人)による衝突。

※白色テロ
二・二八事件を引き金に起こった、国民党政権による長期的な政治的弾圧。87年に戒厳令が解除されるまでの40年間に、反体制派とみなされた多くの人々が投獄・処刑された。

2022-69
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