痴漢冤罪の恐怖を持ち上げすぎるあまり、数でいえば圧倒的多数の本物の痴漢を見逃すようなことがあってはならないので、ただでさえ向き合うのがむずかしいテーマだと思うが、おそらく瀬戸朝香(とリアルにな世界で弁護に回る女性)が最も激しい葛藤に襲われる立場だと想像するので、その葛藤が報われてほしいと切に願う。
自分の身に置き換えれば恐怖しかないが、その何百、何千倍も嫌な思いをしてきた女性たちの訴えはちゃんと成就してほしい。娘二人の親だからなおさらそう思う。
性別で何かを語るのは好きではないけど、この映画をもし女性が撮っていたら、と思わないでもない。撮りたいと思う女性がいるかどうかは別にして。
△2019/12/15 アマプラ鑑賞。スコア3.6