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アバ/ザ・ムービーのtakのレビュー・感想・評価

アバ/ザ・ムービー(1977年製作の映画)
3.5
僕が初めて聴いた洋楽は、家にあった日本盤「Meet The Beatles」とトリオ・ロス・パンチョスのLPレコードだった。幼稚園児の頃、黙ってステレオの前に座って聴いていたらしい。その後、真剣に洋楽を聴くようになったきっかけは、小学校高学年の頃聴いたAbba。初めて海外アーティストのポスターを部屋に貼ったのもAbbaだったかな。この「アバ ザ・ムービー」もそんな小学生の頃に映画館で観た。

1977年のオーストラリア公演を収めたドキュメンタリー映画だが、彼らを取材する記者のコミカルな様子がサイドストーリーのように織り込まれていて楽しませてくれる。

ヒット曲が歌われる場面はもちろんだが、ミュージカルぽい演出の I'm a marionnette の場面はとても印象深かった。80年代には、ミュージカル「チェス」をビョルンとベニーが手がけることになる。フリーダとアグネッタのソロ活動も含めて、この映画後の彼らを知った上で今観ると、感慨深いものがあるだろうな。ラストの Thank You For The Music にやたら感動したのを覚えている。

後から知ったことだが、この映画の監督は後に名作「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」を撮るラッセ・ハルストレム。これが自分にとっての監督作初鑑賞だったのか、と思うとちょっと嬉しい。
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