あさと

椿三十郎のあさとのレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
4.1
世界のクロサワこと黒澤明監督の代表作の1つ。三船敏郎演じる凄腕の浪人が悪党と戦う物語。

これは「用心棒」という映画の続編で、それを知らなかった俺はこれから見ちゃったんだけど、そこはあまり気にならずに楽しめた。主演の三船敏郎はさすがだったし、ストーリーが単純に面白かった。黒澤明の映画はセリフが聞き取りづらいのが欠点なんだけど、初期のよりはだいぶ聞きやすくなっててそこもよかった。

この映画、最後の色がキーとなるところでワンポイントカラーの手法を使おうとしたけど技術がまだ追いついておらず、そのシーンも仕方なく他と同じく白黒になったというエピソードがあるのだが、そこは確かにワンポイントカラーだったらもっとジーンと来てたな、と感じた。そしてどうしてもワンポイントカラーの手法を使いたかった黒澤監督は次作の天国と地獄でワンポイントカラーを使い希望を叶えたんだとか。そんなエピソードを含めて面白い映画でした。

しかし黒澤映画を字幕アリで見れる海外の人達が羨ましいな。黒澤映画だと毎回セリフが聞き取れてないところがあるから、日本人だけど海外の人より理解してないかもみたいな思いにとらわれる。
あさと

あさと