ガブXスカイウォーカー

インナースペースのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

インナースペース(1987年製作の映画)
3.7
ジョー・ダンテ監督作品はB級感丸出しなホラーコメディばかりで、世間から見ると『グレムリン』以外はパッとしないんだけど、個人的には『スモール・ソルジャーズ』、『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』、『メイフィールドの怪人たち』など傑作、佳作も多い。じゃあ本作はどちらかと言われれば・・・・・僕としてはかなり面白かった。
本作は、気弱でノイローゼの青年ジャックの体内にミクロ化された強気なタックが偶然入り込み、互いに欠けている物を補いあいながら、困難を乗り越えていく、SFバディコメディだ。ドタバタアクションあり、ラブロマンスあり、ギャグあり。特撮もデニス・ミューレンによる、人間の体内の潜航艇など凝りまくっている。
でもジャックがノイローゼと言うのはエンターティーメントからはずれている。完全に精神病患者をおちょくってる。いや、そこがいいんだけどね。もちろんジャックがタックのフォローで己の殻を破って成長するお約束もある。
本作も悪ふざけし過ぎていてかなり癖があるので好き嫌いが別れるだろうけど、ジョー・ダンテファンならきっと楽しめることだろう。

日本語吹き替え版の有名人ワクは
タック・ペンドルトン(デニス・クエイド):上杉祥三
ジャック・パター(マーティン・ショート):野田秀樹
リディア・マックスウェル(メグ・ライアン):斉藤慶子
3人ともヘタで、それが奇妙な味を醸し出している。これはこれでありかも?