てるる

ニューヨーク1997のてるるのレビュー・感想・評価

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)
4.0
遅ればせながら明けましておめでとうございます🎍実は元旦から映画は観てたんですが…

元旦:ベイビーわるきゅーれ(鑑賞6回目で既にレビュー済)
2日:ジャッリカットゥ(鑑賞2回目で既にレビュー済)
3日:明け方の若者たち(初鑑賞だけど今年初の映画レビューにしたくない嫌いな作品)

てことで今日を待っていたのです!
「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」と題して、「ニューヨーク1997」「ゼイリブ」「ザ・フォッグ」の3作品を4Kリマスターしてリバイバル上映しちゃおうぜ!という素晴らしい企画。

ジョン・カーペンター先生の作品を初めて劇場で観たのが、「エスケープ・フロム・L.A」という、「ニューヨーク1997」の続編。
それで当時遡って本作も観た流れ。

1997年、ニューヨークは島ごと刑務所になっていて、そこに大統領機が墜落。
元特殊部隊で犯罪者のスネーク・プリスケンが島へ潜入して大統領を救出する任務を受けることになる。

正直ストーリーはそんなに面白いワケでもないし、何ならツッコミどころも多い(続編ほどじゃないけど)。

この映画の1番の魅力はやっぱカート・ラッセル演じるダークヒーロー・スネーク・プリスケン。

ロン毛にアイパッチという厨二病感、ワルぶってるけどすぐ騙されちゃうお人好し感、結構考え無しに行動する感、強いんだか弱いんだか分からん感。

これだけだと単なるマヌケにしか思えないんだけど、カート・ラッセルが演じると途端にカッコよく見えるんだよなぁ。
ダメな部分も含めて愛おしい。

名脇役アーネスト・ボーグナイン演じるタクシー運ちゃんも好き。
ハリー・ディーン・スタントン演じるブレインとその愛人も何だかんだ好き。

そして大統領役には「ハロウィン」シリーズでルーミス博士を演じ続けたドナルド・プレザンス。

カーペンター先生と言えば「遊星からの物体X」が有名だけど、キャラ作りや撮影技法、世界観などは後世の作品に影響与えまくり。

ちなみにメタルギアソリッドのスネークは、スネーク・プリスケンがモデル。

小島監督はカーペンター先生に手紙で使用許可を求めてたんだとか。
そのおかげで訴訟されなかったという経緯もあったという(リュック・ベッソン製作の「ロックアウト」は訴えられて裁判で負けてます)

何はともあれ、劇場で観たことなかった作品をスクリーンで拝めるのは嬉しい。
パンフレットがVHSのパッケージを模したものになってたのも良き。
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