方眼

地下鉄のザジの方眼のレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
4.2
1960年”Zazie dans le métro”。母親のロマンスでパリの叔父さんに預けられたザジの2日間。叔父さんの赤いチーフ、友人ドライバーの青い帽子、ザジのオレンジセーターと青いジーンズ、美人の奥さんの青い服・黄色い服(カメラは彼女に対し固定)、欲情気味マダムは全身紫、黄色いホース持った赤い消防士、四人のドイツ少女の青と白、青い風船。ドタバタは映画独特の技法もあるが、舞台的なかくれんぼ系もある。スープ、フレンチフライ、ムール貝、アイス。1ギャグに手間かけており、衣装・メイク・小道具・ロケでの立ち位置・撮影速度・カメラワーク・編集と大変。それが全編この量と密度でブチ込まれるので、脳処理が追いつかなくなる。技術的にも倫理的にもどうやって撮ったんだと思うシーン複数、エッフェル塔での階段降り、端っこのハラハラ、少女の運転、渋滞で逆走、車を車で押す、観光バスで料理とる、カーテンの炎上、クライマックスのパスタ投げ。フレンチなら「アメリ」、英国ビートルズ映画、クストリッツァ、ウェス・アンダーソン、大林宣彦そして森田芳光への影響。
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