このレビューはネタバレを含みます
南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏担当の白人看守が主人公。
彼は小さい頃、近所の黒人少年と仲良しで、彼らの言葉も理解できます。
そのために、マンデラに届く手紙や面会時の会話内容をチェックするために「極悪人テロリスト」マンデラ担当として大抜擢されます。
アパルトヘイトのもとでは、白人と黒人は違うのが当然。
差別とかなんとかいう以前にそれが当然のルールという社会にあって、白人看守はそれに若干の違和感を感じつつ、罪悪感を持ちつつも自己の任務を全うします。
マンデラさんの崇高な理想は、黒人のためではなく、「人間」のためだと理解した看守は、彼に強く惹かれていくのです。
刑務所内の処遇が時代とともに、そして外圧によってぐんぐん良くなっていく様子は少しコミカルでもあります。