このレビューはネタバレを含みます
最近記憶力がなくなっているのがよい方向に影響し、ほぼ前提知識なしで観ることができました。
何を扱った映画か、アカデミー賞受賞時にきいてたはずなのに、すっかり忘れてしまってて、なんとなくうっすらと社会的な問題が描かれている程度になっている状態でアマプラにて鑑賞。
すごく静かに静かに一人の男の子が大人になるまでが描かれていました。
映画をみながら、そして見終わった後に考えるトピックはこんな感じ。
必要悪
偏見
貧困
金
差別
愛
犯罪
非行
理不尽
性
ファンとテレサがシャロンにとっての精神的な支えだったのに、、、ファンが亡くなっていることがわかった時は心底悲しかった。
「オカマ」って何?
ってきくシャロンに対するファンのこたえ方が凄くかっこよかったです。
わたし、シャロンがゲイかどうかは、あの海岸のシーンまで全然わからなかったんで、「オカマ」と言われていじめられているのは、彼が実際にゲイかどうかは関係なく、いじめの対象への蔑称として同級生が使っているのかと思っていました。
ファンが自分がゲイかどうかは今は知る必要はないと諭してくれたところも含めて、シャロンが自分のセクシュアリティについてだんだんと気付いていくところも含めてとても自然で、特にそれが特別なものではなく、ただ、好きな相手が同級生の仲良しの男の子というだけと感じました。
一途に彼を思い続けるシャロンが大人になって思いを伝えられるシーンは涙がでてきました。
よかったねって。
あとはお母さん(毒親)と仲直りできたところも涙が出てきました。
お母さんも辛かったかもしれないけど、やはり子供に対してあの態度、育て方は酷だよ...シャロンが辛かったということを母親が理解できてよかった。
とても綺麗な映像で、物語も静かに進行しますので、静かに静かに一人でじっくり見るのによい映画です。