カエル

ゆれる人魚のカエルのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.3
人魚の姉妹 シルバーとゴールデンの物語。

ホラー・スプラッタ系ラブロマンス・ミュージカル

とても不思議な不安定な気持ちになる映画でした。
少女の持つエロティシズムが、画面のそこかしこに溢れ出ていて、思春期の少女特有の儚さと強欲が故の強靭さがいい塩梅に伝わってきます。

とても綺麗な二人なのに、痛々しくもあり(実際痛そうなシーンも多い)、なんとなく居心地の悪い感じを受けてしまうことも多い映画でした。

人魚は人間の肉を食べますが、このシーンはかなり過激です。

他にもかなりエグイ描写もあります。
なにより、人魚の魚部分が「魚魚」してて、上半身が人間で下半身が魚ってリアルに存在すると思うとこんな感じ?と思うとちょっと気持ち悪いくらいです。

気持ち悪いといいつつ、美しくもあるのが不思議なところ。

うまく表現できませんが、本来そこにあるはずないもの、あってはいけないものなのに、そこに普通に存在してて、誰も特に疑問を持たずに共存しているところなんかみていると、あれ?これって変だと思う方が変なのか?普通のことなのか?とみている自分の感覚がわけわからなくなってきてしまいます。

とてもとても不思議な映画でした。
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