人魚(魚人?)の男と人間の女の恋物語。
エロチックな描写がとてもリアル
80年代の「スプラッシュ」は男が人間だったけど
こちらは女が人間
スプラッシュとの対比で書いてみますね。
リアルさでいうと、断然こちらの映画の方なんだろうなと思います。
「きっとこんな感じかも」と自然に思えます。
でも「スプラッシュ」のようなワクワク感はありません。
きっと最初から実験施設のようなところで閉塞感が漂っているためかと。
その分、二人の心が通う過程が丁寧に描かれているように感じます。
逢えない時間を一人で過ごす、一人で慰める(文字通り)描写なんかもあって、常に湿った感じを覚える画面です。
一方「スプラッシュ」は原則二人は一緒に過ごしている時間の方が多いです。最初から過ごせる時間が限られていたからその間は一緒にいるという設定もありますが。。。二人のNYでのデート(?)や日常風景が沢山あって、当時のNYの街並み含めて楽しめます。
なんせ「濡れる」と人魚にもどってしまうから、濡れないように気をつけなきゃという意識で見てる分湿っぽさはなく、カラっとした明るさ・空気感があります。
同じモチーフだけど、そしと、ともに最後に下す人間の決断は同じなのに、全く異なる印象を持ちます。
わたし個人的には「スプラッシュ」の方が好きです。