このレビューはネタバレを含みます
「やればできるさ」
精神病患者を病院の薬漬けから解放して普通の暮らしを送れるようにする。
1980年代にあったイタリアであった実話を基にした映画。
多くの現代人が医者や薬を盲信して自分で考えることを放棄している。
自分で調べるのも考えるのも面倒くさいし、万が一の結果の責任を取りたくないから、全部医者任せにする。
本来は自分で自分の体を知り、コントロールする権利(責任)がある。
(この映画の精神病者たちはその権利も奪われてしまっている)
1980年代の実話だが、あれからどれだけ進歩しただろうか。
薬の開発は進んでも、人間の思考力や倫理観は後退していると感じる。
悲劇を繰り返さないために、歴史から学ぼう。
薬と毒は表裏一体であることを忘れてはいけない。