舞台は第二次世界大戦のフィレンツェ。芸術をこよなく愛する"サソリ族"と呼ばれた英国貴婦人たちが、時代に翻弄されながらもたくましく生きる波乱万丈な物語。本作監督の半自伝映画。
とっても素敵な映画。シェール目的で観ましたが、ジュディ・デンチ、マギー・スミス、リリー・トムリンと大好きな女優さんばかり。シェールの歌声も聞けて大満足。贅沢でした。
女性陣から洗練された気高さ、たくましさ、懐の深さ、愛情を感じながら、戦争の恐ろしさも大いに伝えつつ、ユーモアやお洒落さも忘れない。
ファシズムがイタリアを席捲する中、敵国イギリス人への弾圧を受けながらも人間性を失わず、権力に屈せず立ち向かう中年女性たちのエネルギーが強くて美しい、女性が主役の戦争映画です。
プライドが高く、しきたりを重んじ、気品あるイギリスマダムってなんでこんなにカッコイイんだろう。そんな彼女たちがなりふり構わない姿には心打たれました。美術品やイタリアの街並みもとっても美しく、地味だけど良心を感じるいいお話でした。
