このレビューはネタバレを含みます
2002年にもなってド直球のミステリー・サークルに始まる宇宙人侵略SFという時点で首を捻るが、それよりも悪役宇宙人の「弱点=水」なのは狂気の沙汰であり、なぜ表面積の7割が海洋である地球にきたのか頭を抱える。M・ナイト・シャマランのスタイルが「シックス・センス」的ドンデン返しだと期待した向きを悶絶させた本作。実は妻の事故死で信仰を捨てた牧師と空中分解しかけた家族が、一丸となって宇宙人に対処する中で再生し、信仰を取り戻すファミリードラマ。クリスチャニティ的には受難と祝福は表裏の神の御業、東洋人的には「人間万事塞翁が馬」というべき寓話。そこへ「頭にアルミホイルを巻いて思考盗聴を防ぐ」「妻の遺言で宇宙人にフルスイング」とかトンチキぶりをぶっ込んで説教臭さを消したのかも(いや、どうなんだ)。とにもかくにも悲劇からの再生の希望に満ちた物語にしたのは9.11後の世相がそれを欲したんだろうなぁ。