真田ピロシキ

ダークシティの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ダークシティ(1998年製作の映画)
3.7
公開時に興味を惹かれてレンタル開始と同時に見た記憶がある。BLANKEY JET CITYが日本のタイアップで絡んでいたと思う。筋はもうほとんど忘れていたが面白かった記憶はあり、長い年月を経ての再鑑賞となったわけだが楽しめた。

作られた記憶、作られた世界はこの頃のトレンドで同年にトゥルーマン・ショー、翌年にマトリックスと今考えると何故に皆そんなに現実への不安があったのか分からないが(世紀末思想?)、本作は夜だけのゴシック的な世界感がタイトル通りとりわけにダークで、ストレンジャーの病的なビジュアルもあってティーンエイジャー及び永遠の少年少女達を魅了する要素に満ちている。毎夜行われる街の創造描写はインセプションやドクターストレンジを先取りしてるとも思えるものだし、超能力バトルもこれは今見ると芸に乏しい演出と思うこともあるがナード精神を燻りまくるものと言えませんか。本作にマインドをヤラレた人は少なくなさそう。案外リメイクの需要があるかもしれません。

しかしキーファー・サザーランドはこの映画で知ったようなものだったので、数年後にジャックバウアーのキャラでブレイクした時はビックリw