前作よりクリアに見えたのは、澱みだった。
混乱する。
宗教ってすごい。
いいとか悪いの感想じゃなくて、すごい。
前作の荒木さんの笑顔だけでは伝わってこなかった宗教の怖さがみえた。
映画に登場する人たちは、集団も立場も違うけど、それぞれが寂しいんだなと思った。みんなマズローの社会的欲求で停滞しているような。
日本アカデミー賞をとった『新聞記者』は途中で誘導する意図を感じてしまい、みる気をなくしたけど、この映画は面白いと思います。
宗教や報道や集団心理や人と人との決して混じり合わない様子について、考えを巡らす映画でした。