綾

旅するジーンズと16歳の夏の綾のレビュー・感想・評価

旅するジーンズと16歳の夏(2005年製作の映画)
5.0
ああ……尊い。
あまりに眩くて、輝いていて、何度も泣いてしまった。大好き。

原作は、小学生の頃の私のバイブル。
あれから10年以上経った今、物語もうろ覚えだったけれど、懐かしくて懐かしくて胸がいっぱいになった。今観ても、素直に名作だなあと思う。

私はずっと “少年/青年同士の友情” に憧れていて。スタンドバイミー、遠い空の向こうに、いまを生きる、タイタンズを忘れない、サマータイムマシンブルース…
粗野で 未熟で くだらないのに、混じりけない透明の色をした、ものすごい情熱を内包する絆。時々、男の子っていいなぁ だなんて心底思ったりする。

それでもやっぱり、女同士の絆だってこんなにも素晴らしい! ああ いいなぁ。
4人で1人だと言い切れてしまう関係性、言いたい事を全て…ときには甘えや八つ当たりすら吐き出せる信頼、それでも必ず元に戻れる絆の確かさ。羨ましくって微笑ましくって、とっても心満たされた。

どんな人にも傷やコンプレックスがあること、逆に、どんな人にも才能の煌めきや美点があるということ。
恐くても、辛くても、一歩を踏み出す力を持つこと。
そして、家族や友だち、いつも傍にいてくれる人たちを大切にするということ。
ほんとに完璧な青春ムービーだなぁ。

あと、全人類中 好きなお顔 暫定1位のブレイク・ライブリー演じるブリジットと、『エバーラスティング』でその美しさに驚愕した アレクシス・ブレデル演じるリーナを拝めてしあわせ。もちろん、カルメンとティビーもとっても魅力的だったよ。

たった一つ残念だったのは、ブライアンの登場が少なかったこと。原作ではもっと主要人物だったはず… 記憶ちがいかな?

意図せず今の季節に観たけれど、最高でした。夏が始まるなぁ と胸がときめいた。
ありがとう、魔法のジーンズ!トラベリングパンツ!👖
綾