シネフィルmonk

犯人は21番に住むのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

犯人は21番に住む(1943年製作の映画)
3.5
映画監督・映画プロデューサー・脚本家にして、サスペンスやフィルム・ノワールの作品で有名で、映画史上初めて世界三大映画祭の全てで最高賞を受賞。ヌーヴェル・ヴァーグの生みの親とも言われているフランスのサスペンスの名匠H=G・クルーゾーの処女作品。

パリのモンマルトルで殺人が起り、犯人は故意に21番街の下宿屋ミモザ館の住人である証拠を残す。その下宿人は奇妙な人物ばかりで、人形製作者・小説家・奇術師に盲目の拳闘家とその看護士・・・と誰が犯人であってもおかしくない状況。そんな曲者揃いの人物の中から犯人を見つけ出そうとする牧師に扮した刑事とこの連続殺人事件を解決する事によって名を上げようと企む売れないミュージカル女優の夫婦。本来は連続殺人事件の真相に迫るミステリー映画なのだが、これらの個性ある登場人物による謎が謎を呼ぶコミカルなやり取りが面白い。
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