言わずと知れた名作だけど、主人公が掴み切れず
ユダヤ人の青年が高貴な女性と恋に落ち、息子と一緒に戦争を乗り越える話
前半と後半で全然色味が違う
前半はお調子者だけど頭の切れる主人公が日々を楽しく生きるため、ヒロインを射止めるため奔走するコメディ
後半は第二次世界大戦の中で息子となんとか生きる戦争映画
後半は好きだけど、前半の主人公がよくわからなかった
コメディとしては面白かったけど、「このコメディで不屈の名作になるわけない」と深読みして純粋に楽しめなかったからかもしれない
10分ぐらいのショートコメディが並んでる感じで、複数人でお酒でも飲んでガヤガヤ観ると面白さは倍増しそう
後半は息子に人間の黒い部分を見せたくない父親がカッコよすぎて
持ち前の機転で自分もボロボロで余裕なんかないのに、息子をつらい事実からなんとか遠ざけてあげようとする姿が良かった
直接的な暴力描写がないのに戦争の悲惨さがにじみ出てるあたりが流石
ラストの自分の運命を悟ったあのタイミングでの息子のためのあの歩き方ですよ
この命が軽い時代の映画に"life is beautiful"はなかなかに苦しいタイトルだなと思った
2021年75本目
