ハリウッド映画界への皮肉がたっぷりな作品。
俳優の天井知らずのワガママさに振り回されて、降板されて困っていた監督がひょんなことからCG女優を使って映画を作製してしまうというストーリー。
アル・パチーノが元売れっ子の今や落ちぶれた監督役。コメディもうまい。
画面の色彩がガタカに似てると思ったら同じ監督さんだった!
そして奥さまのレイチェル・ロバーツがCG女優のシモーヌを演じてるんだけど、もうとにかく大変美しい〜!!
ほんとにバーチャルな世界の人っぽくてこの作品に説得力を持たせてます。
自分で創り出して売り出したのに、注目がシモーヌばかりにいってしまい、いじけてわけわからん行動してしまうアル・パチーノのキャラが人間くさくて可愛かった。
結局は世間ってみんな虚像を求めてセレブやヒーローが欲しいんだよね。
そして必ずそれは実像ではない。
勝手に美化してる。逆もしかり。
私もハリウッドセレブ傲慢さは好きじゃない。正解の無いはずの政治的発言や、局所的に見た環境問題への行動に力を入れるより、本業の演技を頑張って欲しいと思っちゃう。
ハリウッドは異常なんだよってメッセージと、それに熱狂する私たちへの警告なのかも?と思った。