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シモーヌのmajiziのレビュー・感想・評価

シモーヌ(2002年製作の映画)
3.5
ハリウッド映画界への皮肉がたっぷりな作品。
俳優の天井知らずのワガママさに振り回されて、降板されて困っていた監督がひょんなことからCG女優を使って映画を作製してしまうというストーリー。

アル・パチーノが元売れっ子の今や落ちぶれた監督役。コメディもうまい。

画面の色彩がガタカに似てると思ったら同じ監督さんだった!
そして奥さまのレイチェル・ロバーツがCG女優のシモーヌを演じてるんだけど、もうとにかく大変美しい〜!!
ほんとにバーチャルな世界の人っぽくてこの作品に説得力を持たせてます。

自分で創り出して売り出したのに、注目がシモーヌばかりにいってしまい、いじけてわけわからん行動してしまうアル・パチーノのキャラが人間くさくて可愛かった。

結局は世間ってみんな虚像を求めてセレブやヒーローが欲しいんだよね。
そして必ずそれは実像ではない。
勝手に美化してる。逆もしかり。

私もハリウッドセレブ傲慢さは好きじゃない。正解の無いはずの政治的発言や、局所的に見た環境問題への行動に力を入れるより、本業の演技を頑張って欲しいと思っちゃう。

ハリウッドは異常なんだよってメッセージと、それに熱狂する私たちへの警告なのかも?と思った。
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